一人稽古のポイントについて Part3(動画掲載)

前回に続き今回で第三弾となります。
コロナに係る緊急事態宣言は解除されましたが、まだ完全な元の形で通常の稽古ができません。
そうした剣士の皆さんに、一人稽古のポイントを解説します。
ご自身の一人稽古にお役立て下さい。  【英語版はこちら】 https://youtu.be/4_1WYWAnjLE

 <内 容>
  1、はじめに
   ・先日、航空自衛隊のブルーインパルスが医療従事者に感謝を表すため
    東京の上空を編隊飛行しました。航空自衛隊に感謝の意を表します。
      *以下は、ニュース動画
       FNNプライムオンライン⇒ https://youtu.be/PD9SEE8tf_I
       産経新聞⇒ https://youtu.be/czfWGDYcASw
       毎日新聞⇒ https://youtu.be/gmZPxBVuHfY
       朝日新聞⇒ https://youtu.be/Uymbs_aR0gs
 2、器物打ち
  (1) 剣先の高さに注意
    ・素振りによる打突時、右拳は右肩の高さと同じになりますが、剣先が
     相手の面に当たる様に左上腕と右上腕の隙間は竹刀太さ程度に。
  (2)一般的な打ち方
    ・相手の口元まで打ち切れという指導がよくされます。しかし、実際に
     元立ちがこれで打たれると痛打となり、良くはない。
  (3)剣先の撓りで打つ
    ・寸止めのような感じで打つと、剣先が撓り相手の面布団に当たる。
     この打ち方であれば、元立ちの頸椎に衝撃を与えない。
  (4)両腕を上げる
    ・打ち切れば、自然と両腕が上がる。
  3、決めのある打突
    -  過去の小林英雄範士の試合(明治村剣道大会・八段選抜大会)から
      勝負が決まったときの映像。
    - 打ちが決まった直後は腕が上へしっかりと上がる。
      両肘が伸びている。
4、まとめ ~高段者が重視する心の状態~
 (1)腹力(ハラジカラ)
   臍下丹田と同じ意味合い。度胸、度量を含めた精神力のこと。
   焦りや動揺と、人間には様々な感情がある、どんな状況下でも力を
   十全に発揮するには、静かに腹、つまり臍下丹田に収めることが必要。
 (2) 体に仕事をさせる(無心)
   ・雑念を入れずに、無念無想(無心)になってやっている内に、体が自然に
    ひとりでに働く。ここが難しい点。
    体に仕事をさせるような間合いと心の状態が理想。
    それには、普段の稽古を真剣に取り組んでいくことが大切。
   ・終始、肩や体の力を抜く。
   ・実践の場面では、基本とされる一足一刀の間から、更に間を詰める。
   ・打つときには何も考えないで、思い切って打つ。

 

以上

 

 


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